店舗外観
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創   業: 1859年(安政6年)
代   表: 小野原 卓嗣
業   種: からすみ・海鮮珍味・食用油洗剤卸小売
店舗所在地: 〒850-0877 長崎市築町3-23
TEL 095-824-0261
ホームページ http://onohara.co.jp/
     
     
 
小野原家は佐賀県鹿島の出身。
初代甚右衛門が長崎に出て、木下町でカツオ船主体の漁業と海産物商を創業したのが安政六年(1859)安政開国の年です。
二代目善蔵は初代を受け継ぎ、安政から昭和の時代まで長く小野原家を繁栄させました。
そしてカツオ漁もやめ、海産物主体の事業に専念します。
三代目の栄次に代が変わり四代目の小野原が生まれたのが大正十年、その頃小野原商店(現在は株式会社小野原本店)は築町の現在地に移り、築町の公設市場は小野原市場として殷賑(インシン)をきわめました。
独自の手法で作りだされる小野原本店の「からすみ」は現社長小野原卓嗣(六代目)の先代の善一(五代目)のとき、皇室御結婚・御即位式の折、宮内庁御用達の栄誉を賜り、純正高級な自然食品として、全国の皆様から贈り物や酒肴にと珍重されています。
   
からすみの由来
からすみは、鯔魚(ボラ)の卵を加工したもので、形が中国の唐墨(カラスミ)に似ていることから名付けられました。
長崎には約400年程前にトルコより伝来、以後大名諸侯が印籠に貯え、酒宴や口内臭分・悪酔いを防ぐ為に携帯していたといわれています。
   
戦前から続く黒漆喰【くろしっくい】の店舗兼主屋
幕末から続いた前身の建物が大正時代の火災にあい、その経験から建築された黒漆喰の商家建築です。
カワラもマルに【小】のマークを入れた別製。
1階の店舗と2階の居室からなります。主屋の内壁を煉瓦による防火壁とし、2階を鉄扉とするなどの防火対策がとられています。附属屋も強固な煉瓦造ですが、モルタル塗りの平屋根で主屋と異なる外観となっています。
これらの構造から、長崎に投下された原爆による焼失を免れることができました。長崎市街の戦前からつづく店舗として貴重です。
現在は文化庁登録有形文化財(建造物)として登録していただいております。
   
 

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