店舗外観
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創   業: 1709年(宝永6年)
代   表: 江崎 淑夫
業   種: べっ甲・珊瑚製品
店舗所在地: 〒850-0874 長崎市魚の町7-13
TEL 095-821-0328
ホームページ: http://www.ezaki-bekko-ten.co.jp/
     
     
     
初代、江崎清蔵が江崎家を興したのが宝永六年(1709年)、今から三百年前です。 その後六代目まで江崎清蔵、清造、栄造の名を世襲しています。
中でも六代目栄造は大正二年四月、新たに宮内省御用達となりました。
1937年のパリ万国博に「鯉の置物」を出品し、グランプリを受賞する等、数々の賞を獲得したことで、長崎のべっ甲の名声を世界的に広めました。この「鯉の置物」は、江崎べっ甲店内に併設された、べっ甲資料館にいまも展示されています。
又、六代目栄造は、べっ甲業界で唯一人、県の無形文化財の指定を受けました。
   
建物について
弊社は長崎市魚の町、眼鏡橋近くにあります。
「江崎べっ甲店」は300年の歴史を持つ、日本一古いべっ甲店といわれています。
明治31年に建てられた建物は、1998年10月に国指定・登録有形文化財に指定されました。
県の文化課によりますと、1898年(明治31年)の建設で木造2階建て。建築面積403平方メートル。店鋪の外観は東が町家風、西が土蔵風で、上げ下げ窓や隅石飾りなど軒回りや窓回りが洋風。店鋪室内は全体を洋風にしています。建築年代が確かで、造形が巧み、保存状態も良好ということでのこの指定となりました。明治後期の代表的な店鋪建築の1つとされています。
   
べっ甲の由来
べっ甲細工は、もともとは中国の技術です。万里の長城で名高い秦の始皇帝の王冠の一部が、べっ甲で装飾されていたといわれています。
また今から約1400年前、隋より小野妹子が持ち帰った皇室の献上品の中に、べっ甲を用いた美術品がありました。奈良正倉院の宝庫に、わが国最古のべっ甲として保存されています。
わが国におけるべっ甲製作の歴史は約三百数十年です。徳川幕府の鎖国政策によって、オランダ人と中国人による長崎一港での貿易となった為、べっ甲原料を容易に入手できた長崎でべっ甲細工は発達し、花街丸山の装髪具にも用いられ、京都・江戸へと流行していきました。
現在は鼈甲(べっ甲)細工と呼びならわされていますが、本来は玳瑁(たいまい)細工が正しい名称です。玳瑁は、字のごとく珊瑚や琥珀と同様、宝玉、珠玉などを表す王偏の文字が使われ、このことからも玳瑁が昔から中国で珍重されていたことがうかがえます。何時の頃から玳瑁がべっ甲と呼ばれるようになったかは定かではありませんが、江戸時代の奢侈(しゃし)禁止令が出されたとき、玳瑁製の櫛(くし)やかんざし類を、亀として価値の低いべっ甲製と言い逃れたためと言われています。従って現在でも献上品等の場合には「玳瑁製」という表現が用いられています。
 
 
 

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