明治10年(1877)、現在地である本店にて、舶来雑貨卸小売田中屋を創業しました。
創業当時は承知の通り鎖国の影響で長崎の町は栄えていましたので、外国貿易品の仲買と舶来品小間物を扱っていました。長崎は同時に開かれた神戸・横浜の２つの港とは少し違っていました。商業的な後背地がありませんでした。横浜には東京、神戸には大阪、しかし長崎にはそれが無かったので大規模な発展には至りませんでした。
やがて大正末期ぐらいから女性たちも洋服を着るようになり、女性の洋装化がメインになると婦人服地を扱うようになりました。
大正12年(1922)には羅紗【らしゃ】卸小売業も開始、昭和2年(1927)には服地専門店に業種を転換し屋号も『タナカヤ』となりました。
そして昭和40年代になってからは既製服がメインになった頃、本店を改装し売場面積も1386㎡に拡張し、大型婦人服専門店となりました。
ドーナツ化対応郊外型店舗の『滑石店』を昭和49年(1974)にオープン、一局集中対応の『博多天神地下街』を昭和51年(1976)にオープンと次々に出店してまいりました。
現在は本店に於いて1386㎡の広さを生かしヤングキャリアからミセスまでの幅広い商品を展開すると共に天神地下街・エメフィール天神コア店、滑石店と長崎から博多まで幅広い店舗展開をしています。 |
