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料亭旅館 坂本屋
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創 業:
1894年(明治27年)
代 表:
坂本 卓也
業 種:
和風旅館・日本料理・食品加工販売(東坡煮・東坡煮しぐれ・角煮めし)
所在地:
〒850-0037 長崎市金屋町2−13
TEL095-826-8211
ホームページ
http://www.sakamotoya.co.jp/
明治27年の開業の頃
旅館の入り口
現在のフロント付近
平成21年(2009)年で創業百十五周年を迎えました「料亭旅館坂本屋」は、明治27年(1894)長崎市で呉服店を営んでいた初代坂本寅一が当時の長崎に宿泊施設が少なかったことから、現在の金屋町に旅館を始めました。
初代より受け継いだ二代目の妻のサダ、料理に特徴を持たせようと考え長崎料理を出すことにしました。これが坂本屋の「卓袱料理(しっぽくりょうり)」の始まりです。卓袱料理が料亭のメニューとして出される様になったのが明治以降、それまでは卓袱料理そのものが家庭料理として一般的でした。
サダの卓袱料理は評判を呼びました。坂本屋が初めて旅館で卓袱料理を出したともいわれています。昭和29年に死去したサダが今日の坂本屋の基盤を創ったといっても過言ではありません。
三代目を任された妻のヒサ子は、姑であるサダから料理を教え込まれました。
卓袱料理にかかせないのが豚の角煮です。ヒサ子が作った角煮を家に持ち帰りたいというお客様が多かったことから、昭和50年に3年かけて真空パックにする技術を確立し、ヒサ子はこれを「東坡煮(とうばに)」と名づけ発売し、のちに商品登録を行いお土産の定番となりました。この東坡煮が苦難の時期の売上げを支えてくれるほどでした。
現在は、三代目ヒサ子の次男である四代目の卓也と妻悦子のふたりで宿を切り盛りしています。
四代目は食事だけでも楽しみたい地元客向けに料亭として卓袱料理の営業をはじめました。また東坡煮の煮汁を使った「角煮めし」を考案。今や東坡煮同様坂本屋の代表的人気商品となっています。
季節限定ではありますが、「鱧(はも)料理」を地元長崎で食することができる料亭でもあります。鱧料理は京都のイメージのようですが、その多くは長崎で水揚げされたものであったため、坂本屋は長崎で初めて鱧料理を扱うようになったといわれています。
「老舗は常に新しく」の言葉は、四代目モットーです。
看板を守っていく事も大事だが、常に前進的な考えを持ち、新しい商品・サービスを提供していくこと、またイノベーターであり続けることが老舗には必要だと考えます。
最近では海外からのお客様も増えています。坂本屋は、純和風の歴史ある建物と常に進化するおもてなし料理を堪能できる料亭です。
看板商品『東坡煮』
「東坡煮」とは、長崎の卓袱(しっぽく)料理にかかせない豚の角煮のことです。良質の豚肉をじっくりと煮込んだ角煮は、酒の肴はもちろん、ごはんのおかずにも最適です。弊社が生み出した角煮は、脂ののった豚肉を、程よい甘辛さで仕上げたものです。トロトロに煮込んであり、その柔らかさは絶品です。夜通し作業を続け3年以上の歳月をかけて商品化にこぎつけ『東坡煮(とうばに)』として商標登録もしました。今では全国の有名デパートにも並び、県の特産品として欠かせない存在となっています。
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